私たちの生活にもはや必要不可欠なほどになっているのが、インターネットを使った「検索」です。
その中でも、Googleは世界中で(中国を除けば)最も多くの人が利用している検索サービスと言えます。
今回は少し趣向を変えて、「Googleで働く人に色々と聞いてみよう。」という趣旨の興味深い動画がありましたので、こちらを皆さんにご紹介させていただければと思います。
SEOを理解する上でもとても参考になるだけでなく、Googleの様々な取り組みや姿勢について学ぶことができます。
全編英語で進んでいくため私の拙い和訳で大変恐縮ですが、お楽しみいただければ幸いです。
回答者:Danny Sullivan
まず今回の質問に答えてくれたのが、Danny Sullivanという人物です。

彼は2017年からGoogleの検索部門のアドバイザーとして、Public Search Liaisonとしての仕事を行っています。
これは簡単に言えば「Google側と一般ユーザー側の間に立ち、双方のより深い理解を助ける役割」と言えます。
動画の中では一般ユーザーが様々な疑問を彼に投げかけ、彼がそれに対して丁寧に答えていく姿が印象的でしたが、
この記事ではその中からいくつかをご紹介したいと思います。
質問:私の検索履歴を見ている人は(Googleの中に)いますか?
私たちは日々様々なページを訪れ、自分の好きなものや興味のあることについて、絶え間なく検索を行なっていますが、
もしその検索履歴をGoogle側で見ている人がいたら・・・という少し怖い妄想は誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。
この質問に対する彼の回答は以下の通りでした。
とのことでした。
個人的には少し安心した部分ではあります。
質問:何が(どんな情報が)最も重要かをどのように決めているのですか?
インターネット上には、もはや数え切れないほどのWebサイトや情報が存在しています。
ではいったい彼らは、どの情報が最も重要かをどのようにして決めているのでしょうか。
彼の答えは以下の通りでした。
と話しています。
そのシグナルとして挙げられているものが、以下の通りです。
これらの複数のシグナルを総合的に見て、何が重要かを決定している。ということでした。
逆に言えばこの辺りをきちんと最適化することで、Googleに「重要なサイトである」と認識してもらえるということだと思います。
質問:Googleは私たちの会話を聞いている(追跡している)の?
これは個人的にとても面白い質問だと感じました。
この質問者は「私が電話をオフにした状態で会話していた内容と、かなり一致した広告が出てきた」という経験を基に、
もしかして「Googleが私の会話を聞いていて、その会話の内容を基に広告を出したのではないか」と疑ってこの質問をしているようでした。
この質問に対する彼の答えは以下の通りでした。
最近では日本でもかなり知名度が高まっている、AmazonのAlexaやGoogle Homeなどのスマートスピーカーやスマートホンの音声アシスタントを使って、
私たちは何かをAIに聞いたりすることもありますが、それは質問に対する情報を返すだけであり、その情報が何処かへ送られることはないということでした。
ここも個人的に安心した部分ではあります。
質問:アルゴリズムは事実とフィクションの違いを判断できますか?
個人的にはこの質問にも「なるほど」と思ったのですが、いったい検索エンジンはどのようにして情報が本当か嘘かを判断しているのでしょうか。
この質問に対する彼の回答は以下の通りでした。
とのことでした。
確かに人間であっても、その情報が本当か嘘かを判断することは時にとても難しいため、検索エンジンにそれ以上の水準を求めるということは、
少し酷な話なのかもしれません。
さらに動画の中では、ファクトチェッカー(その情報の真偽を確かめる人)が、その情報についてのファクトチェックを行なった場合には、それを検索結果に表示しているということも話しています。
これは正直私も知らなかったことであり、Googleの対応の幅の広さには驚かされました。
その他にも
この他にも「検索エンジン(アルゴリズム)は人種差別主義者になり得るでしょうか」や、「Googleのオートコンプリート機能の仕組みは?」など、とても興味深い質問が沢山ありました。
Googleの検索エンジンに興味のある方は、是非一度ご覧いただければと思います。
この動画を通して私が感じたのは、Googleが常にユーザーのことを考え、正しい方法で信頼性の高い情報を提供しようとする、真摯な姿勢でした。
またSEOを考えていく上でも、ユーザーにとって有益かつ信頼できる情報を提供していくことこそが、結果的に一番評価につながりやすいということも改めて感じました。
どうしても小手先のテクニックに頼ったSEOに陥りがちなサイト運営者の方も、是非この動画を参考として、
サイトの最適化を進めていただければと思います。
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