サイトを眺めていると、様々なところで目にするバナー広告。
以前自分が見たサイトのバナーが表示されていて、思わずクリックしてしまった。という方もいるのではないでしょうか。
今回は、「福島県内でバナー広告を出したい」とお考えの方に、まず知っておいていただきたいバナー広告の2大配信先について、わかりやすくお伝えしたいと思います。
そもそもバナー広告とは?
※少し長くなりますが、混乱を防ぐために細かく説明させて頂きますので、どうぞお付き合いくださいませ。
インターネット初期の頃、バナー広告は登場しました。
バナー広告とは、
「広告を出したい媒体内にある、広告枠を買い付ける」というものでした。
(福島でバナー広告と言えば、このスタイルをイメージされる方が多いかもしれません)
看板広告を例にとれば、看板は交通量が多い所に出した方が、少ない所に出すよりも効果が望めます。
同様に、アクセス数が多いWebサイト上にバナーを掲載することで、自社の商品やサービスを知ってもらえる可能性が高まるため、当時は様々なサイト上でこの買い付けが行われていました。
(他にも自社商品・サービスと親和性の高い媒体の広告枠を買い付けるなど、媒体の選定方法は様々ありました。)
この頃は表示回数〇〇でいくら、もしくは○月○日〜×月×日までの期間でいくら等という形で買い付けが行われていました。
しかしこの形式だと様々な不便がありました。具体的には以下の通りです。
<買い付けを行う側>
・価格が高い
・複数の媒体(Webサイト)へ買い付けを行う際、手間がかかる
・中途解約が不可
・複数の媒体から提供されるデータが異なるため、分析が難しい
<媒体側>
・管理が煩雑になりがち
・広告枠(バナーを掲載できる場所)に売れ残りが出る
この状況を打破すべく生み出されたのが、アドネットワークと呼ばれる考え方でした。
アドネットワークとは
アドネットワークを簡潔に言い表すとすれば、
「広告枠をひとまとめに束ねて広告を配信できるネットワーク」のことを指します。
これを看板広告で例えれば、これまで看板A、看板B、看板Cはそれぞれ異なる会社が保有しており、それら全てに広告を出すためにはそれぞれの会社と契約する必要がありました。
しかしこのアドネットワークが登場したことで、1社に依頼をすれば看板A、B、Cに同時に広告を出すことが可能になった、というイメージです。
さて、ここからがいよいよ今回のお話に繋がっていくわけですが、現在国内における2大アドネットワークとして知られているのが、Yahoo!とGoogleのアドネットワークです。
正しくは
・Yahoo!:YDA(Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型))
・Google:GDN(Googleディスプレイネットワーク)
と呼ばれています。
これらのいずれか、もしくは両方を利用することで、Yahoo!、Googleが取りまとめている複数の広告枠上に、同時に広く広告を配信することができるようになりました。
先ほどご紹介したYDAやGDN上で配信する広告を総じて”ディスプレイ広告”と呼び、現在では多くの企業が出稿する人気の広告となっています。
ちなみに現在ではバナー広告(一般的な画像とテキストを組み合わせたもの)のみではなく、
あらかじめ作成しておいた複数のテキスト(広告文)と画像が自動的に組み合わされて配信されるレスポンシブ広告や、
動画広告などリッチなスタイルでの広告配信も可能となっています。
※広告の正式な呼び名については各媒体のヘルプページをご参照ください。
基本的には「テキスト」「画像」「動画」のどれか、もしくは組み合わせで配信するということだけでも、ご認識いただければと思います。
ここからは、YDAとGDNのそれぞれの違いについてご紹介してまいります。
福島でバナー広告を出すなら:YDAとGDNの配信先
YDAとGDNの大きな違いは、その配信先にあります。
例えばYahoo!の場合の主な配信先は、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋などのYahoo!JAPANが提供する各種サービス上に広告が掲載されるほか、以下のようなサイト上にも配信されます。
画像引用:Yahoo!JAPAN広告 広告掲載サイト(https://promotionalads.yahoo.co.jp/service/publisher/ )
また、Googleのアドネットワークは世界最大規模となっており、食べログや教えてgooなどのほか、Googleアドセンスと呼ばれる仕組みがあり、Googleによれば”数百もの大規模サイトと数十万もの専門的なサイト”上に広告を掲載することが可能となります。(現在では200万以上の掲載先があるとも言われています)
これらの媒体ごとの掲載先を参考にしながら、ターゲットとするユーザーが普段どんなサイトを訪れるのか、そのサイトに広告を配信できるのはどちらか、さらにはそのユーザーへ効果的に配信ができるターゲティング方法があるのか、
などを考えながら、媒体を選定するのがポイントとなります。(もちろん可能であれば両方配信して実際のデータを分析してみるのもオススメです。)
福島でバナー広告を出すなら:YDAとGDNのターゲティング方法
ディスプレイ広告のターゲティングとしては、基本的に「人(ユーザー)」で絞り込むか「面(Webサイト)」で絞り込むか、さらにはそれらを組み合わせることで、ターゲティングの精度を高めていくことができます。
名称があまりに多く、また混乱を防ぐため詳細な区分に関しては別記事にて詳しくご説明する予定ですが、以下のようなターゲティングを行うことが可能です。
<「人」で絞り込むターゲティング>
・ユーザーの属性(年齢、性別、地域)
・ユーザーの興味、関心
・ビジネスを利用したことのあるユーザー
・デバイス(PC、スマホ、タブレット)
・購買意向の強いユーザー層
・過去の検索履歴
<「面」で絞り込むターゲティング>
・Webサイトのカテゴリ
・サイトに含まれるキーワード
・特定のWebサイトを指定
※ターゲティング方法については、媒体によって設定不可なものがあります。詳しくは各媒体の情報をご確認ください。
Yahoo!広告公式ラーニングポータル:https://promotionalads.yahoo.co.jp/online/ydn_overview1.html
例えば私がガーデニング用品の販売を行なっている場合には、このターゲティングを活用することで、
「郡山市内に住む40-50代のガーデニングに興味のある女性」
に絞り込んで広告を配信することもできるため、より効率的な運用が実現できるのです。
福島でバナー広告を出すなら:入稿規定は媒体ごとに異なる
テキスト、画像、動画と、YDA・GDNで使用することができる素材こそ同じですが、ファイルの形式やサイズ、容量には媒体ごとに違いがあります。
その違いについては、非常に丁寧かつ詳しくまとめられているサイトがございますので、ぜひそちらをご覧いただければと思います。
<テキストについて>
<バナーについて>
福島でバナー広告を出すなら:YDAとGDNどちらがいいのか
結論から言えば、その問いに対する明確な答えは存在しません。
自社が求めるユーザー層が多く含まれていると考えられる媒体が明確になっているのであればそちらを選ぶべきですし、
そもそもの予算に余裕があればまず両方を試してみた上で、効果の良い方に予算を集中投下していくほうが現実的です。
基本的はディスプレイ広告は「今すぐにコレを買いたい」という、自らの願望が「顕在」化しているユーザー層に対してというよりは、
「自社サービスを知らない層」や「コレが欲しいけど今すぐではない」というような、いわば「潜在」的なユーザー層に対して、
自社サービスの広告を広く知ってもらうために使われることが多い広告です。
(一度自社サイトに訪れたユーザーを追いかけて配信するリターゲティング、リマーケティングなどはこの限りではありません)
また場合によってはディスプレイ広告ではなく、検索連動型広告を実施した方が効果が出やすいこともあるため、目的によって柔軟に使い分けていくことがオススメです。
バナーの事例から学ぶ
バナー広告を配信する上で欠かせないのがバナーですが、初めはどのようなデザインがあるのかよく分からない方もいらっしゃることかと思います。
その際に非常に参考となるのが、バナー画像のまとめサイトの存在です。
実際に使われているさまざまな企業のバナー画像がまとめられているため、自社の商品・サービスと似通ったバナーを参考とすることで、
どのようなバナー画像を作成すべきかがわかるようになります。
以下に代表的なバナー画像まとめサイトを掲載致しますので、イメージを膨らませていく上で参考としていただければと思います。
21,300本もの圧倒的なバナーがまとめられているサイトとなります。
コスメ、旅行、不動産などさまざまな業種別にまとめられている他、テキスト形式やイラスト形式別にもまとめられており、非常に参考にしやすいサイトです。
11,439本のバナーがまとめられているサイトです。
業種、サイズはもちろんのこと、シンプル・クールなどといったテイストや、ホワイト・ブラックなどの色からでも検索することができるため、
ある程度の方向性が決まった上で参考バナーを探す際に、非常に重宝するサイトになっています。
ここでご紹介したものはほんの一部ですので、ぜひご自分でも「バナーデザイン まとめ」などで検索して探していただければと思います。
バナー広告は運用型が主流
現代においては、1つ1つ別途でバナー広告を契約、配信していくというスタイルではなく、
アドネットワークを駆使して自分で運用を行っていく、いわゆる運用型の広告配信が主流となってきています。
どんな人に見てもらいたいか、どんな掲載面に広告を出したいか、画像か動画かなど、自分でさまざまな組み合わせを考えながら配信を行うことで、
これまでよりも効果的な広告配信が行えるようになってきています。
これらの広告配信を行う際の扉は開かれており、Yahoo!、Google共にご自分で広告を配信されることももちろん可能です。
しかしながら「よく分からない」「どうすればいいのか」など、もしお悩みの際には福島のバナー広告について、お気軽にお問い合わせをいただければ幸いです。
可能な限りわかりやすく、一歩一歩着実にお伝えさせていただきます。
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