2020年はいよいよ全国で5Gが始まるとされており、通信会社各社が急ピッチで作業を進めています。
今回は、5Gが福島をどのように変えていくのか、大胆にも予想していきたいと思います。
広告をはじめとし、農業やセキュリティ、運送業界などなるべく幅広い視点から、5Gと福島のこれからを考えていきたいと思います。
※5gのみならず、新しい技術×福島の観点で言えばIotの登場も忘れてはいけない最新情報と言えます。
そちらは別記事Iotが福島県に与える影響を考えてみるにてご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
5Gとは何か
「最近よく5Gと聞くけど、なんのことか分からない」という声もよく聞かれます。
5Gをとても簡単に言えば、「インターネットの通信が驚異的に早くなること」と言えます。
例えば、「2時間の動画をスマホでダウンロードしてください」と言われたら、あなたはどのようにイメージしますか?
おそらくきっと「5分〜10分位はかかるな」と思ったのではないでしょうか。
実はそれが5Gになると、たったの3秒でダウンロードできてしまうのです。
これに代表されるように、5Gにはこれまでに考えられなかった大きなメリットがたくさんあります。
ここからは、5Gの3つの特徴をご紹介していきます。
・超高速(とても早い):2時間の動画をたったの3秒でダウンロードできる。(4Gは約5分)
・超低遅延(全然遅れない):0.001秒程度の遅延。(4Gの1/10の遅延)
・多数同時接続(沢山つなげる):100万台/km²の接続機器数(4Gの30〜40倍)
正直にお話ししてしまえば、5Gの有効な活用方法は明確にはよく分かっていません。なぜならば、それは「あまりに可能性がありすぎるから」だとも言われています。
その中でも、いくつか実現の可能性が高いものをご紹介していきたいと思います。
福島の広告は5Gでどう変わるか
私は広告代理店ですので、まずは5Gがもたらす福島の広告の話から。
実は5Gの登場で大きく成長が見込まれる広告が、動画広告です。
現在の4Gは通信速度はある程度早いものの、電波状況によっては動画が見づらいこともあり、これまでは”バナー広告”や”テキスト広告(リスティング広告)”がまだまだ影響を持っていました。
しかし、それも5Gになれば動画は一瞬で読み込めるため、これまで以上に動画での広告配信が活況となると予想されています。
さらに一説では、動画広告市場は5年で5,000億円にまで成長すると見られており、その影響は間違いなく福島にも波及すると思われます。
皆さんもYoutubeの再生をした際に、福島県内のパチンコ店などの動画広告を見られたことはないでしょうか。裏側をお話しすれば、実はあの広告はTVのCMに比べて格段に安い値段で動画広告を流しているのです。(1再生あたり数円から数十円。)
これからは中小企業がどんどん動画広告を配信できる時代です。
今後はこれまで以上に動画をストレスなく見ることができるようになり、それによりYoutube以外の動画サービスも増え、
それに伴い動画広告の配信先も幅広く拡大されていくことが確実と言えます。
特に、今では1−2歳の子供の頃からYoutubeを楽しむ時代となり、若い世代に対しては今まで以上に動画広告の有効性が高まってくることは想像に難くありません。
スマートテレビと呼ばれるテレビ×インターネットという新たなデバイスも登場しており、動画広告の重要性は年を増すごとに増大しています。
この辺りについては福島のYoutube広告×コネクテッドテレビの登場は何を生み出すのかでも言及しておりますので、ぜひご一読ください。
新しい働き方:リモートワークの進化
皆さんは”リモートワーク”をご存知でしょうか。
リモートワークとは、ビデオ通話やチャットなどを活用することで、首都圏と離れた場所でも働くことができるということを指しています。
まだまだ福島でリモートワークで働いている方は少ない状況ではありますが、
これも5Gの実用化で、さらなる進化を遂げるかもしれません。
例えば皆さんはアクションスパイ映画「キングスマン」をご覧になったことはあるでしょうか。
この中で、スパイの一人が誰もいない会議室の椅子に座り、メガネをかけるとそこにはホログラムで他の仲間たちが投影され、あたかも全員がそこにいるような状態で会議をしていました。
(上記動画をご覧ください。)
5Gが実用化されれば、このような”ホログラム会議”ですら、実用可能になるかもしれません。
さらにはビデオ通話にありがちな「画像の遅れ」や「音声の劣化」などもなくなり、ほとんどライムラグのないスムーズなビデオ通話が可能になります。
もちろんこの段階まで到達するためには、まだまだ時間がかかることが予想されますが、
すでに多くの企業が「Zoom」や「Google Meet」などを利用していることからも、
今後は首都圏に就職し、地方に住みながらリモートワークで働くといった働き方も加速していくかもしれません。
農業:自動化による人手不足の解消
福島の農業にも、5Gの恩恵は訪れると予想されます。
もし5Gを福島でも本格的に導入できれば、人手不足に悩む農業などの第一次産業もより楽な生産体制を実現できます。
具体的には
・稲刈り機の自動化により、タブレット上で操作するだけで稲刈りが完了。
・自宅にいながらにしてドローンで農薬を散布。
・地中にセンサー、上からはカメラで生育状況をリアルタイムに確認。
・給水ドローン、センサードローンで日々の作業を軽減。
などが考えられます。
この他にも畜産業であれば自動で給餌したり、センサーによって健康管理までが自宅にいながらできる、といった活用方法まで考えられます。
セキュリティ:防災対策
まだ記憶に新しい2019年の台風19号による洪水は、31人もの県民の方々の尊い命を奪い去っていきました。
しかし5Gの導入によって、福島の防災対策も大きく進歩することが予想されます。
・カメラドローンによる洪水被害のリアルタイムな把握・警告
・衛星からの詳細なデータの共有により、ゲリラ豪雨などの発生から警告までをスピーディーに行える
・位置情報を元に、近距離で助けを求める人のメッセージが近くにいる人に送られる
・センサーにより津波のより具体的な高さや正確な到達時間などの情報がリアルタイムで見れるようになる
これらはあくまで予想されうるものの一例であり、もっと素晴らしいシステムが開発される可能性もあります。
今回ご紹介してきた5Gの恩恵の中でも、もっとも早い普及を願う分野です。
運送:自動運転による配送
下の動画は、アメリカのビール会社バドワイザーが試験的に行った、自動運転によるビールの配送実験です。(1分12秒ごろからご覧ください)
動画を見ていただければ分かるように、運転手は途中から運転席を離れ自動運転で配送されています。その距離はなんと約200km。
ちなみに実験は無事に成功し、約200km先の配送先へ何事もなく美味しいビールが到着したそうです。
5Gが本格的に導入され、このような自動運転が実用化されれば運送・配送も自動で行われるようになり、福島県内の運送業界にも大きな影響があると予想されます。
しかしながらアメリカでは自動運転による死亡事故が発生していることもまた事実であり、自己をいかに防げるのかという安全性の問題や、
さらには事故が発生した時の責任の所在が不明確である点、またそれらを取り締まる法整備の問題など、
自動運転を本格的に実用化するまでには、これから解決しなければならないことが山ほどあるとも言えます。
福島の広告×5G
ここまで様々な観点から5Gが福島に及ぼす影響を与えてきましたが、最後に改めて福島のWeb広告に与える影響を考えてみたいと思います。
例えばこんなことが想定されます。
・Kindleのような薄い電子ディスプレーが1枚さえあれば、新聞もチラシも読める
・冷蔵庫にタッチディスプレイが搭載され、スーパーマーケットなどが特売チラシを出せる
・Youtubeとは全く別の動画サービスが次々登場し、動画広告を配信する機会が急増
・動画に特化したSNSの台頭により、企業の広告は動画がさらに重要になる
いずれにしても、若い世代はYoutubeやTiktokなどに代表されるように”動画”に慣れ親しんで成長するため、今後の福島のこれからの世代に対して、動画広告がより重要性を増してくるのは間違い無いと思われます。
カントリーアドでは動画広告の広告出稿もサポートしており、これからの福島の動画広告の普及を推進する、お手伝いができればと考えております。
ご相談は無料となります(もちろんしつこい営業等は一切致しません)。また、「ただ単純にアドバイスが欲しい!」というご相談でも喜んで対応させていただきます。
ぜひお気軽にお尋ねいただければと思います。
Comments